山の麓から山小屋まで荷物を運ぶ歩荷の仕事。その過酷な仕事はどれくらいお給料をもらえるのでしょうか?歩荷になるには、短期のアルバイトしかないのか、正社員にもなることは可能なのか紹介します。また、休みの日や働く環境のことについても解説していきます。
歩荷の仕事の給料はどれくらいなの?
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歩荷の仕事の御給料は、完全に歩合制です。
1kg辺りの単価×運んだ重量
山小屋によって単価は様々ですが、おおよそ100~200円となります。
例:1kg辺りの単価150円×80kg=12,000円
80kgは、普通の人が担いだら立ち上がれないほどの重さです。これを麓から山小屋まで運ぶのですから、この金額で高いか安いかと言えば、それほど高くはない金額ですよね。
でも、歩荷の仕事は古くからある仕事ですが、欠かせない仕事です。山小屋の生命線になるわけですから。ヘリコプターでも食料や水を運びますが、コストがかかります。
ヘリコプターの場合、1kg辺りの単価は330円ほどですから、歩荷の2倍以上のコストがかかるわけです。
コストがかかると山小屋で販売される食品もその分値段が跳ね上がります。
歩荷の仕事は、トレーニングで鍛えた人しかできない仕事ですし、一番に山や自然が好きな人でないとできない仕事でもあります。
山小屋の価格
例えば尾瀬の山小屋に宿泊した場合の料金です。
・大人 9000円
・小学生 6500円
・幼児 4000円
・カレーライス 1000円
・ラーメン 1000円
・牛丼 1000円
・山菜うどん 1000円
こう見ると、やはり下界の宿泊料金と比べると2割位高めの設定ではないでしょうか?食堂メニューも高いですよね。でも本当は、食料や水などの輸送費がかかるので、高くても妥当な金額なんですけどね。
歩荷の仕事はアルバイトなのか?
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歩荷の仕事は、ほとんどがアルバイトになります。短期だと6月から11月後半まで、長期だと一年以上働ける山小屋もあります。中には、アルバイトから正社員登用が可能なところもありますよ。正社員になればちゃんと賞与まであります。
正社員になると山小屋の運営だけでなく、建物の修繕や道路の整備などの外回り仕事も多くなります。
歩荷の仕事は休みがどれくらいあるの?
歩荷の仕事で休みの日は月に5~6日ほど。普通の会社員で考えると少な目ですね。でも、山小屋に住み込みで働くケースが多いので、仕方ないかもしれません。しかも、休み以外は全て歩荷の仕事をするわけではありません。歩荷の仕事は、週に1~2回でそれ以外は山小屋の運営の仕事をしています。
具体的には、山小屋に泊まるお客さんを迎えるために、接客や掃除や料理、薪割りなど。夕方近くになると忙しい時間帯になりますが、日中は割と落ち着いており、お茶やお菓子を楽しむ時間もあるんです。
月に5~6日の休みは、山登りをしたり、下山して美味しい物を食べたりショッピングを楽しむなど、本当に様々です。
まとめ
歩荷の仕事は、歩荷専門で行う場合と、山小屋のスタッフとして働くかたわら、業務の一環として歩荷を行うケースがあります。
山小屋のスタッフとして働く場合は、歩荷の仕事は日給に含まれます。
アルバイトの場合、日給8000~9000円のところが多いので、歩荷専門の仕事より給料は低くなります。
その分、背負う荷物も40~50kgになることが多いので、そこまできつくはないですね。
とは言え、トレーニング無しではとても運べない重さだと思います。



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